欠陥住宅を避ける方法

自分の家が欠陥住宅!?

せっかく貯めた頭金と何十年と続く住宅ローンを覚悟して購入した家に欠陥が見つかることほど、ショックなことはありません。

欠陥住宅については、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに社会問題として大きくクローズアップされました。阪神淡路大震災は、死者約6400人、全壊・半壊家屋が約16万戸という甚大な被害をもたらしました。

死者の9割近くは、建物倒壊などによる圧死であったとされています。震度7という規模から、倒壊が避けられなかった建物も多いとは思いますが、倒壊した建物のうちの相当数が建築基準法などの定める構造上の安全基準を満たしていなかった可能性があるという指摘もありました。

欠陥住宅の種類

そのため、消費者の立場から被害予防と救済に取り組む姿勢が強まっています。「欠陥住宅」と一言でいっても種類はいろいろとあります。
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欠陥住宅でもっとも多いのが雨漏りです。次いで外壁、内壁のひび割れです。建物の構造や基礎の部分に手抜きやミスがある建物が、いわゆる「欠陥住宅」です。


本来であれば、施工者でない第3者が検査をし、その検査に合格しなければ次の工程に進めないような仕組みがあるのですが、それを裏で操作しているケースもまだまだ多いようです。

なぜ欠陥住宅が存在するの?

なぜ欠陥住宅が存在するのかというと、特に都会では、昔ながらの棟梁が家を建てることが少なくなり、主にハウスメーカーや工務店が家を建てている現状が理由の一つとして挙げられます。
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こういったハウスメーカーの多くは、大工さんなどの職人を社員として雇い入れていません。大手ハウスメーカーの建てた家でも欠陥が発生するのは、その家を実際に造っている業者の名前が表に出てこないことも原因としてあるのではないでしょうか。住宅を購入する際には、ハウスメーカー以外にもさまざまな下請け業者がありますので、消費者からすると実態がよくわからないといったことも不安感につながります。

こういったことからも、特に都心で家を購入する場合、家の満足度を大きく左右するハウスメーカー選びは非常に重要です。「大手だから、付き合いがあるから」といった理由で選ぶのではなく、ここなら任せられるといったハウスメーカーを選びましょう。

ハウスメーカーを選ぶ際に重要なのが、「自分たちが住宅に求めるものは何なのか」を絞ることです。木造がいいのか、鉄骨がいいのか、デザインにこだわるのかなど、求める内容によって、その要求に応えられるハウスメーカーも変わってきます。
すべての条件を満たしてくれるハウスメーカーがあればいいのですが、それが難しい場合は、条件に優先順位をつけ、優先度の高い要求に対して応えてくれるハウスメーカーを選びましょう。

参考までに、以下に代表的なハウスメーカーの特徴を紹介します。

・積水ハウス

 ハウスメーカー最大手。圧倒的な販売数・シェアを誇り、住宅ラインナップも豊富。

・セキスイハイム

 戸建販売で積水ハウスに次ぐ規模を誇るハウスメーカー。短納期で職人の腕に左右されにくい住宅を提供している。

・ベーベルハウス

 値段は高いがユーザーからの満足度の高さに定評があるハウスメーカー。メンテナンスに力を入れている。

・住友林業

 木造住宅のトップメーカー。自社で多数の1級建築士を抱えており、設計に対する評価が高い。

きちんとしたハウスメーカーを選ぼう

大手のハウスメーカーを紹介しましたが、営業時の姿勢や対応、工期・工法、価格、メンテナンス体制などをしっかり比較し、納得できるハウスメーカーがあれば、中小のハウスメーカーを選んでも問題はありません。
 また、信用できるハウスメーカーが見つかったからといって任せっきりはいけません。
 工事期間中は可能な限り時間を作って、現場を見に行くことも大切です。故意に欠陥住宅を造ろうとしなくても、間違えや勘違いは必ずあります。
 施主であるあなた自身が現場に顔を見せることで、現場の職人さんの気持ちも引き締まります。現場で作業をしている職人さんに挨拶しに行くだけでも、職人さんは良い家を造ろうという気持ちをもって仕事をしてくれるものです。
 お互いに良い家を完成させるという共通意識のもとに信頼関係を築くことができれば、「理想のマイホーム」へ近づくことでしょう。
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